D6000Eの刃物台はこんな感じになっています。

16mm角のバイトで刃高がピッタリになっています。

そのおかげで、シャンク8mm以上の内径バイトでは刃高が合いません。

これは内径バイトの場合、シャンク中心線上に刃高が位置することが原因です。

もっと太いシャンク径のバイトを快適に使えるようにするため、

専用の刃物台を製作しました。素材はデンスバー（鋳鉄）です。

手持ちの内径バイトのシャンク径に合わせて8・10・12mmの穴が貫通しています。

テーパー切削時等、刃物台手前側にも装着できるように各穴をクロスさせています。

バイトをセットした状態です。8mmシャンクを装着しています。

4・6mm径の小径バイトは12mm径のスリーブを製作し、12mm用の穴に装着します。

素材は快削鋼です。

上記バイトの装着状態です。

機械に装着した状態です。

突き出し量も簡単に調節でき、刃高は常に芯に合っています。

実際に使用してみましたが、非常に快適です。

本来の刃物台に装着済みのバイトを外す必要も無く、刃物台をサクッと交換すれば済みます。

バイトの固定も刃高合わせの必要が無いので、内径作業が多い場合はお勧めです。

おまけ。

12mmシャンクになると、かなり突き出すことができます。

この状態でも留めネジ3本が掛かっています。

2本で留まっていれば十分なので、ビビリが出なければもっと突き出すこともできます。